引越し業者を選ぶ際、「アート引越センター」と「サカイ引越センター」の2社を候補に挙げる人は多いのではないでしょうか。
この2社だけを候補にしても「どっちを選んだ方がいいの?」と迷ってしまう人も多いと思います。
この記事では、これまで10回の引越し経験の中で「アート」と「サカイ」に2社合計4回の相見積もりをとり、引越しを依頼した経験をもとに両社を比較。
価格・サービス内容・作業の丁寧さ・対応可能なオプションサービスの種類などを徹底比較した結果をご紹介していきます。
アートとサカイ、料金はどちらが安い?
両社の引越し料金は、「引越し時期」「引越しの空き状況」「移動距離」「荷物の量」などによって異なるため、「こちらの方が安い」と言い切れないほど、価格帯は拮抗しています。
ですが当サイト編集部ライターが、過去に両社を2回ずつ(累計4回)利用した際に感じた印象は下記のような内容です。
アート引越しセンターは、
「単身世帯の引越し」や「荷物が少ない引越し」の場合、サカイよりも安く済ませられる印象がある。
逆にサカイ引越センターは、
「複数人数の引越し(家族世帯の引越し)」の場合、「サカイの方が安かった」という印象がある。
という感想を持っています。
次の項目では編集部ライターが「両社に相見積もり」をした際の参考事例をご紹介します。
編集部スタッフが利用した際の事例
【引越し人数】単身引越し
【引越し時期】4月初旬
【引越し元住居】1DK(30平米)→ 1ルーム(36平米)
【移動階数】3階階段なし → 9階エレベーターあり
【移動距離】世田谷区→目黒区(移動距離約8キロ程度)
【引越し曜日】引越し業者おまかせの平日
【家財道具】洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ・オーブン・2人掛けソファ・テレビ・デスクトップパソコン2台・キッチン用品、服、本などダンボール30個分
上記の「単身引越し」では、サカイとアートの相見積もりを行ったところ「アート引越しセンター」の方が1万円程度安かったため、アートに決定。
なるべく安く済ませるためにアートさんにおまかせの日時で見積もりを依頼。
繁忙期でありながら、4万円以下での引越しができました。
この時に担当してくださったスタッフさんは合計3名。作業も速く丁寧で、紛失物や家財の傷なども一切なし。
完璧な作業を提供いただけました。
サカイとアートでここまで値段が違った理由として考えられるのは、サカイは「希望した時期に、すでに空き枠が少なかった」ということと、「引越しの荷物の量」ではないかと感じています。
サカイさんとアートさんの各社の訪問見積もり担当者さんから伺った話をまとめると、「単身引越しの値段に大きな差が生まれるのは、持っているトラックの積載量」が関係しているということもわかりました。
安く済ませるには「トラックのサイズと荷物量がピッタリ」という条件が整うと安く済みやすくなるということです。
両社ともに、引越しの荷物量に見合うように積載量が異なるトラックを複数用意しています。
しかし、両者ではトラックのサイズが若干異なるため、荷物の量によって向き・不向きが生まれるということです。
アート引越しセンターのトラックのサイズ
トラックのサイズ | 適した荷物量の目安 | 家財の人数目安 |
---|---|---|
軽トラック | 約1.5畳程度 | 単身(荷物が少ない場合) |
1トン(全長4.7m全幅1.7m) | 約2畳程度 | 単身(荷物が多めの場合) |
2トンショートサイズ(全長5m全幅1.9m) | 約3畳程度 | 単身〜2人(家具家電が少ない場合) |
2トンロングサイズ(全長6.3m全幅1.9m) | 約4.5畳程度 | 2人~3人(荷物が少ない場合) |
3トントラック(全長7.4m全幅2.2m) | 約6畳程度 | ファミリー~ 3K程度 |
4トントラック(全長9.7m全幅2.5m) | 約7.5畳程度 | 3K以上の部屋の場合 |
※「適した荷物量の目安」は、すべての荷物を集約した際の広さです。
※あくまでも目安となります。
サカイ引越センターのトラックのサイズ
トラックのサイズ | 荷物の量の目安 | 適したサイズ感 |
---|---|---|
Hタイプ | 約3畳分程度(全長469×全幅169×全高266㎝) | 一般的な単身引越し向き |
Kタイプ | 約6畳分程度(全長713×全幅220×全高317㎝) | 荷物が少ない家族の引越し・単身者でも荷物が多い方向き |
SLタイプ | 約9畳分程度(全長995×全幅223×全高340㎝) | かなり荷物が多い家族世帯の引越し向き |
GLタイプ | 約12畳分程度(全長1199×全幅249×全高370cm) | 家族の人数が多い・家財が多い引越し向き |
見積もりに来てもらう際に、家具家電はもちろん、各部屋の荷物の量なども営業担当者にチェックしてもらうことが大事です。
サカイとアートのどちらにも見積もりを取れば、見合うサイズのトラックを提案してくれます。
その上で両社どちらが安いかを判断するのが良いです。
憶測だけでどちらが安いかを判断するのはもったいないです。
この2社で迷っているならどちらも見積もりを出してもらうのがおすすめです。
アートとサカイ、見積り時の利便性・対応内容を比較
サカイとアートは、見積り方法にも特徴があります。それぞれ共通している方法もありますが、独自の方法もあります。
対応している見積り方法 | サカイ 0円 | アート 1000円/月 |
---|---|---|
訪問見積り | スタッフによる訪問見積もり | スタッフによる訪問見積もり |
WEBで完了見積り | WEB申し込み完結可能(条件付き) | |
電話のみで見積り | 訪問必須 | 荷物が少ない場合のみ電話で見積もり完結 |
メール見積り | ||
リモート見積もり | ZOOMオンライン見積もり | ZOOMオンライン見積もり「ミライ」 |
機能F | ||
サカイ公式サイト | アート公式サイト |
アートは、荷物が少ない単身引越しの場合、エリアによってWEBフォームからの申し込みだけで申請が完了できる「単身スイスイお見積り」があります。
引越し元エリアと引越し先エリア、運ぶ家財道具を選定するとすぐに曜日ごとの価格が表示されます。
とにかく時間がない!という方で、訪問見積もりに割く時間がない場合はWEBで完結するこの方法がおすすめ。
単身引越しの場合は、サカイにもWEBページで家財道具を選択して申請すれば予約が完了できる「ささっと予約」(単身者のみ)があります。
日程ごとの価格も表示してくれるので、WEB上だけでどちらが安いかを比較できるので便利です。
都市部の単身引越しの場合は、WEB上で2社の実際の価格算出でき、自分自身で料金を比較可能。
各社の見積もりページで算出してみましょう!
3人以上の家族世帯の引越しは訪問見積もり
特例を除いて、3人以上の家族世帯や3K以上の広さの転居は訪問見積もりがほぼ必須です。
ですが、訪問見積もりではなく、ZOOMを使ったオンライン見積もりも可能です。
スマホのカメラで部屋の状況や荷物の量を伝えていくことでZOOMのみで見積もりが完了できます。
カメラ通話でのオンラインリモート見積もりは2社ともサービスを提供しています。
事前の予約は必要ですが、1時間程度あれば広めの家の場合でも1時間程度で終了します。
サカイは公式WEBサイトで安い日のカレンダーを公開
サカイ引越センターは公式サイトで「おトクな引越し日」を随時更新しています。
見積を申し込む前に、平日の中でも特に安い日程を公開してくれているので便利です。
【編集部スタッフの体験談】アートとサカイの見積りを比較
ここからは当メディア編集部ライターが「アート引越しセンターとサカイ引越センターの訪問見積りを1時間違いで依頼したときの話」をご紹介します。
【引越し人数】単身引越し
【引越し時期】4月初旬
【引越し元住居】3DK(80平米)→ 4LDK(100平米)
【移動階数】8階エレベーターあり → 1階
【移動距離】神奈川県横浜市 → 札幌市(移動距離約13キロ程度)
【引越し曜日】引越し業者おまかせの平日
【家財道具】洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ・オーブン・2人掛けソファ・テレビ40型・デスクトップパソコン2台・キッチン用品、服、本などダンボール50個分
1社目はアート引越しセンターさんの営業さんに見積もりを取っていただき、「この後すぐにサカイさんの見積もりが来る」とお伝えして、アートさんの見積もりを1時間以内に終了。サカイの見積もりと比較してから、実際に依頼するかを連絡することを伝えました。
サカイさんの見積もり担当者さんが来訪。「アートさんの担当者さんが来られてたんですね?」と、エントランスですれ違ったことを教えてくれました。
両社ともに同じエリアの担当者は顔見知りの用で、ライバルでありながらも良い関係を築いているように感じました。
サカイの担当者さんにもアートさんと同じように家財を報告。
空きの曜日や、ダンボールの提供数、大事な家財の運び方など詳細に渡ってお伝えしました。
結果的にサカイさんの方が2万円ほど高い見積もりに。「アートさんは見積もりはいくらでしたか?」という質問はされませんでしたが、アートさんの方が安かったことを伝達。
その価格よりも安く請け負うことは厳しいという言葉をはっきりと言っていただいたのでアートさんに決定。
荷物は多めだったので、「ファミリー引越し」くらいの扱いになると予想していましたが、海を越える引越しになるとまた条件が違うそうです。
アートさんの場合は、1つの運搬車に他のお客さんの荷物を一緒に積んで安く済ませるように工夫する、という対応があるそうです。
そのおかげもあって、サカイさんよりもアートさんの方が安い結果になったようです。
もちろん、上記の指標はあくまでも一つの例です。荷物の多さや引越し時期・曜日の違いなど、事例が違えばアートの方が安くなる場合もあれば、サカイの方が安くなることもあります。
アート引越しセンターの割引サービス
アート引越しセンターは、不定期ですが基本料金を割引してくれるキャンペーンを開催することがあります。
基本料金30%オフキャンペーン
直近の開催は、2024年5月1日~2024年9月30日の期間で基本料金が30%オフになるキャンペーン。
アート引越しセンターの公式WEBサイトから申し込むことが条件です。
各組合の会員を対象にした30%オフキャンペーン
青色申告会や国家公務員共済組合連合会など、組合などがアート引越しセンターと提携している場合は、基本料金30%オフのキャンペーンを受けられます。
公式WEBサイトから申し込むのと同様の割引率なので、会員であることの特別なメリットは享受できないようにも思いますが、対象期間に違いがある場合もあります。
自分が所属している組合などでアートの割引サービスがないかも念のため確認しておきましょう。
アートとサカイの梱包・搬送の様子を動画で見比べよう
引越し業者さんによって、梱包や搬出・搬入には違いがあります。
会社によってどんな研修しているのか?どんなことに配慮して作業を行っているかによって提供される質は変わってきます。
実際に作業の様子が確認できる動画で各社それぞれの様子をチェックしておくのも重要です。
アート引越しセンターの作業内容の様子
アート引越しセンターの作業イメージ動画
皿やグラスなど割れ物が多い場合は、スタッフさんに梱包まですべてお任せできるプランもおすすめです。
特に高級なお皿などがある場合は、引越しのプロにお任せする方が安心かもしれません
サカイ引越センターのスタッフさんが教える「プロの梱包方法」
サカイ引越センターのスタッフさんの様子が見れる動画があるので、引越し業者選びの参考になると思います。
一般的な荷物の梱包の様子
家具家電の梱包・搬送
食器類の梱包の様子
搬入の様子
アートとサカイ、サービス内容の充実度はどっちがいい?
値段の安さだけで甲乙つけるのではなく、サービスの質や内容さで決めたいと感じる人も多いと思います。
値段が安くても家財に傷がついてしまったり、サービス内容が不便だったら元も子もないですよね。
アートとサカイには、共通しているサービス内容もあれば、独自のサービスも用意されています。
この項目では各社ごとのサービス内容を比較していきます。
アート引越しセンターのサービス内容
- 段ボール・梱包用ガムテープ・梱包資材類が無料
- ハンガーケース(段ボール製)の貸し出し
- クリーンソックスサービス
- ワンストップサービス(新聞・NHKなどの住所変更手続き)
- 家具移動サービス
- ダンボール回収サービス(有料)
- スタッフ指名サービス
- 各種有料オプション
段ボール・梱包用ガムテープ・梱包資材類が無料
大手の引越し業者であれば当然のサービスではありますが、アート引越センターでの引っ越しでも必要な分のダンボールや梱包資材を無料で貰えます。
- ダンボール(3タイプ)
- 梱包用ガムテープ
- 食器・割れ物を包む緩衝材(紙)
- 布団袋
- ハンガーボックス(無料レンタル扱い)
見積もりの際に、荷物量に対しての適切な枚数のダンボールを算出して後日配達してくれます。
足りない場合は、要望すれば無料で追加してくれることも魅力です。
アートのダンボールには大きく分けて3種類があります。
- Sサイズ(Sケース):(横幅404mm×奥行き379mm×高さ361mm)
- Mサイズ(Mケース):(横幅504mm×奥行き404mm×高さ411mm)
- 和服用横長サイズ(和ケース):(横幅935mm×奥行き363mm×高さ199mm)
また、布団袋も必要な分だけ貰えます。1袋あたりで敷き布団・掛け布団2枚ほど入る大容量なので大体の寝具1組は1袋に収まります。
ダンボールに加え、ダンボールの組み立て・梱包に必要な「紙製ガムテープ」も貰えます。
紙テープも3種類あります。
- 白色ガムテープ:底面や上面を閉める通常のテープ
- 黄色ガムテープ:すぐに使うものを収めたダンボールを判別するための目印
- 赤色ガムテープ:食器などの割れ物類が梱包されていることを判別するための目印
また、食器を包む紙製の緩衝材も貰えます。
ハンガーケース(段ボール製)の貸し出し
ハンガーにかけているクローゼット内の服をたたまなくても良いように、引越し当日「ハンガーケース」を貸してくれます。
ハンガーにかけたままハンガースに入れ、そのまま運んでもらうという形です。
ハンガーBOX(横幅496mm×奥行き555mm×高さ977mm)もあります。
ハンガーボックスの場合は、引越し当日にスタッフさんが持ってきてくれる形が一般的ですが、事前に必要な場合は相談してみましょう。
ただ、ハンガーケースは段ボール製で、他のお客さんにも貸し出している使いまわしのものです。
不快感は覚えないと思いますが、気になる人は衣服をすべてたたみ、通常の段ボールに梱包しておきましょう。
クリーンソックスサービス
ムービングスタッフ(引越し作業を担当するスタッフさん)は、旧居での積み込みを終え、新居へ荷物を搬入する際に「靴下」を履き替える「クリーンソックスサービス」を実施してくれます。
旧住居での作業で付着したホコリや汚れを新居に持ち込まないという配慮です。
「新築なのに引っ越してきた途端に汚れや臭いがついた…」という不快な思いをさせないための細やかな配慮があります。
些細なサービスに見えて、実は気にする人も多いのではないでしょうか。
アートならこのサービスを約束してくれるので安心です。
ワンストップサービス
引越し時には、契約しているNHKの住所変更や新聞・インターネット回線などの移転手続きが必要ですが、これらの面倒な手続きを無料で代行してくれるのが、アートの「ワンストップサービス」です。
対象は下記のサービスです。
- 新聞の手配
- 住所変更手続き(NHK)
- こくみん共済 coop
- 車の無料出張査定
- 各種プロバイダの紹介
- 書籍・CDの無料査定
ただし、上記のものはほとんどが「アート引越しセンターが仲介することでアート側にメリットがあるサービス」が多い印象です。
結果的にビジネス上でアート側にメリットがある代行サービスという気配が強く、その他の重要な住所変更などは自分自身で行わなくてはならないので利用者側が重要視するサービスではない、と判断してよいと思います。
家具移動サービス
アートを利用して引越しした家で「家具の配置を変えたい」というときは、1回限り無料で家具移動を依頼できます。
引越し日から起算して1年間利用可能。アートを利用していない方の場合でも有料で利用可能なサービスでもあります。
ダンボール回収サービス
引越し後、使い終わったダンボールは捨てるのもなかなか大変です。ゴミの日に大量のダンボールを捨てるのは想像以上に負担があるものです。
アートでは、引越し後使い終わったダンボールを自宅まで回収に来てくれます。
このサービスは、数年前までは無料でしたが「無料引き取りサービス」は終了。
1回あたり3,000円(税込)が必要。2回目も同額で回収に来てくれます。
回収料金 | 1回あたり3,000円(税込) |
回収日 | 電話予約の翌日以降の空き枠を予約(時間指定できません) |
申込み方法 | 現住所エリアのアート支部 |
回収期限 | 3ヶ月以内 |
精算方法 | 現金/クレジットカード/二次元コード決済(PayPay/メルペイ/楽天ペイ/au PAY/d払い/AEON Pay) |
指名サービス
以前アート引っ越しセンターを利用した際に良いスタッフさんが担当してくれたときや、友人知人がおすすめするスタッフさんを指名して依頼できるのが「指名サービス」です。
引越しは頻度が高いものではないので、数年後利用する際に同じスタッフさんが同じエリアで勤務している可能性が高いとは言えません。
活用頻度は高く無さそうですが利用可能なサービスとしてラインナップしています。
各種有料オプション
無料のサービスではありませんが、引越しの際に必要なサービスを依頼することができます。それぞれ有料のオプションとなりますが、専門業者を自分で探すよりも引越しを円滑に完了させられるので便利です。
有料オプションの内容は下記のものがあります。
- 各種電気工事(エアコン取付取外し工事・食洗器取付・取外し工事・洗濯機取付工事)
- エアコンクリーニング
- 暮しのお手伝いアートエプロンサービス
- ハウスクリーニング + ハウスコーディング
- アートの新居の除菌サービス
- アートのプロセブン(家具の地震対策)
- アートのカーボンシート敷き込み(下駄箱・キッチンの募集・防カビ対策)
- ピアノ・特殊品の移動・搬送
- ピアノの調律
- 車両陸送(バイク・乗用車の輸送)
- 一時預かりサービス(トランクルームのように家財を一定期間預けられるサービス)
以上がアート引越しセンターの主なサービス内容となります。
サカイ引越センター独自のサービス内容
サカイ引越センターもアートと同様のサービスを提供していることに加え、独自のサービスも提供しています。
サカイのサービス内容には主に代表的な下記のようなものがあります。
- ダンボール50箱まで無料(51個以上は契約時に要相談)
- ハンガーケースの無料貸し出し
- 到着後の「10分間サービス」
- 新型家電運搬サービス
- ダスキンお掃除サービス(おまかせプレミアムプランのみ)
- ダンボール引取サービス(有料)
- 有料オプション
ダンボールが無料・最大で大小合わせて50箱
単身世帯の場合や、荷物が少ない場合は20~30箱程度が無料。家族の人数が多い世帯や、荷物が多い世帯の場合は最大で50個のダンボールが無料で貰えます。
ダンボールのサイズは下記の2種類。
- サイズ大(幅50cm×奥行き35cm×高さ35cm)
- サイズ小(幅33cm×奥行き35cm×高さ32cm)
ダンボールの配送は見積時や正式な依頼をした際に希望日を伝えれば、指定日に配達してくれます。
アートは、引越しの荷物に応じて必要な分のダンボールを無料で用意してくれますが、サカイの場合はどんなに荷物が多い場合でも50箱が上限に設定されています。
見積もりの際に交渉すれば50箱以上のダンボールを用意してくれることもありますが、アートとは異なる部分です。
「家族が多い」「家財道具が多い」という家庭の引っ越し場合は、ダンボールが足りなくなることも見越しておくべきかもしれません。
ハンガーケースの無料貸し出し
アートと同様に無料でハンガーケースを貸し出してくれます。
引越し当日にハンガーケースを貸与されるので、ハンガーにかかっているクローゼットの中身はダンボールにいれなくてもOK。
搬出時にハンガーケースを渡してくれるので、服を自分で移し替える形になります。
ハンガーケース1個あたりの容量は、スーツやジャケットが7着程度、ワイシャツやブラウスなど薄手のものなら15着程度が目安です。
1度の引越しでハンガーケースを5個程度を貸し出してくれる事例もありますが、特例の可能性もあります。
貸し出してもらうハンガーケースの個数は、見積時に必ず確認しておきましょう。
到着後の「10分間サービス」
引越し作業終了後、10分間だけ荷ほどきなどの作業を手伝ってくれるサービスが受けられます。
対応可能な作業は、家具の移動・照明の取り付けやカーテンの設置・玄関などの掃除など、対応可能なものだけ依頼可能
ただし、利用できるのは契約時に「安心保証パック(税込1,650円)」を利用した方のみのサービスなので実質無料のサービスではないともいえます。
新型家電運搬サービス
有機ELなど、超薄型テレビの搬送に対応した専用ケースに入れて配送対応してくれます。
引越し業者によっては超薄型テレビの配送は断られる場合もありますが、サカイは対応可能。
購入時に梱包されていた商品専用のダンボールがなくても対応してくれるので便利です。
「家電販売」引越当日に新品家電が新居に配達
「不用品買取サービス」
ダスキンお掃除サービス(おまかせプレミアムプランのみ)
「おまかせプレミアムプラン」での引越しの場合にのみ、ダスキンのお掃除サービスが付帯します。
引越し当日または翌日にプロの掃除を受けられることに加え、引越し日から3ヵ月以内、さらに3ヵ月以内の合計3回の掃除をしてもらえます。
1回の掃除につき2時間~3時間程度の作業が受けられます。
引越し直後は、床の汚れやほこりが気になる人も多いのではないでしょうか。引越し当日・翌日に掃除をして貰えるので忙しい方におすすめです。
ダンボール引取サービス(有料)
以前は、使い終わったダンボールは1,000円で引き取ってくれていましたが、現在は引き取りを依頼すると3,300円(税込)かかります。
アートと比較して大体同じ額ですが、回収申込み期限は設けられていません。
申込みは担当エリアの支社か、サカイの問い合わせ番号(0120-00-1141)へ申請すれば回収を予約できます。
ただし、引っ越し繁忙期の3/15~4/15は回収不可。
ダンボールは資源ゴミで捨てられるので、自分で出せるなら自身で処理する方がおすすめです。
有料オプション
サカイ引越センターにも有料オプションがあります。アートと共通したサービスが多いですが、独自のオプションサービスもあります。
それぞれ、別の業者を自分で探す方が安く済ませらる場合も多いですが、忙しい引越し時期に各業者に依頼するのは大変です。
一括してサカイに依頼すれば、労力も時間負担も軽減できるので便利です。
サカイの有料オプションは下記のものがあります。
- エアコンなどの電気工事(エアコン・洗濯機・食洗器・TV配線・ウォシュレットの取付・取り外し)
- 不要品買取サービス(酒類・和食器・贈答品・⽣活家電・AV機器 ⾐類・ファッション⼩物・金券など)
- 思い出引越サービス(アルバム・写真フィルム・ビデオテープをDVDにして保存)
- ハウスクリーニング(新居のクリーニング・虫駆除・エアコンクリーニング)
- ピアノ輸送(ピアノの梱包・運搬)
- 車両陸送(車)
- ペットの移動
- 不用品処分(家具・家電・不用品など)
- 資材回収(引越しダンボールの回収。1回3,300円税込)
- 耐震グッズの販売・施行
まとめ・結論【結局どちらを選ぶべき?】
アート引越センター | サカイ引越センター | |
---|---|---|
ダンボールの付与 | 荷物の量に合わせて上限なく無料 | ※1 条件付き | 50箱まで無料
梱包資材・ガムテープの付与 | 箱の量に合わせて必要な分を無料付与 | 50箱相当 |
ハンガーボックス | あり | あり |
引越し後のダンボール回収 | 有料(3,000円税込) 3か月以内の利用が原則 | 有料(3,300円税込) |
住所変更手続きなど | ワンストップサービスあり | |
到着後のお手伝い | 引越し当日、到着後に手伝って貰える「10分間サービス」が利用可能 | 引越し後1年間に1回に限り「家具の移動サービス」が利用可能(条件あり) |
ご近所への挨拶サービス | 「ふたつよろしくサービス」を利用可能 | |
アート引越しセンター公式サイト | サカイ引越しセンター公式サイト |
※1 単身引越し向け少荷物プラン「小口引越サービス」の場合はダンボールは有料となります。
希望する場合はダンボール大×5枚・ダンボール小×5枚・ガムテープ1個・布団袋1枚を3,300円(税込)から購入可能。
単身の引越しなら
なるべく安く引越したい!という場合は、繁忙時期や土日の引越しを避け、「曜日は選ばないのでなるべく安くしてほしい」と依頼すると、とにかく安くできる日時を提案して貰えます。これはアートでもサカイでも共通です。
また、単身の引越しであったり、家財道具が小さめで荷物の数も多くないという場合は、地域に根付いた個人経営の引越し業者もあなどれません。
「個人経営や中小企業だとサービス内容の質が心配…」と感じるかもしれませんが、実際に利用したユーザーの口コミや評価が確認できる「くらしのマーケット」で探せばよい業者が見つけやすいです。
むしろ、個人経営で受注している業者さんの方が、きっちりと安全に作業を進めてくれることが多いので候補に入れてみてください。