浴室乾燥機が突然動作しなくなった…
浴室乾燥機の操作パネルの電源すら点かない…
という現象は、多くの場合「故障」である可能性が高いです。
浴室乾燥機の故障は、外部からの物理的な衝撃を与えていない場合でも起こります。
この記事の筆者の家庭で起きた「浴室乾燥機の故障トラブル」の経験をもとに、故障してしまった浴室乾燥機を復旧させるまでの例・手順をご紹介していきます。
そもそも浴室乾燥機の寿命は何年?
浴室乾燥機は、メーカー・製品によって寿命の年数が異なりますが、専門業者さんや東京ガスの担当者さんのお話を聞くと、どちらの方も「おおむね10年程度」との見解。
もちろん、機種や使用頻度によって6~7年で故障する場合や、10年以上使用し続けられる例も珍しくないそうです。
浴室乾燥機の故障の症状の種類
浴室乾燥機の故障には、いくつかの種類があります。
- 浴室乾燥機の操作パネル(壁に付いている操作パネル)の電源が入らない
- 浴室乾燥機から異音・変な音がする
- 風量が弱い、乾燥・暖房性能が落ちた気がする
大きく分けてこの3つが主な故障の症状です。
浴室乾燥機の操作パネルの電源が入らない場合の故障
この記事の筆者の私が実際に体験したのは、「操作パネル自体の電源すら入らない」という状態です。
停電や、家の「浴室内を管轄するブレーカー」が落ちていたわけでもないのに、操作パネルの電源が点かず、操作ができないという状態です。
そもそも浴室内乾燥機の操作パネルには電源のON・OFFはありません。基本的には24時間常に電源が点いているのが正常です。
にも関わらず、「パネルには何も表示されない」という状態。
- 約15年ほど前に製造された製品
- 購入した中古マンションにすでに設置されていた
- 数日間は問題なく稼働していたのに、突然電源が入らなくなった
本当に故障なのか?使い方が間違っているのではないか?と思いながらも、故障してしまった原因を自分なりに推察してみました。
- お風呂掃除した最後に「おふろの防カビくん煙剤」を使用した。
- 空き家状態で、数か月間ガスを閉栓状態だった。
- 浴室乾燥機を数か月間ぶりに稼働させた。
これらのどれかが原因ではないか?と疑いました。
浴室乾燥機の説明書に記載されてある「電源パネルのリセット」なども試しましたが、まったく効果なし。
修理方法が分からないため、東京ガスさんに相談することとなりました。
修理業者はどこに頼んだらいい?
浴室乾燥機の修理をしてくれるのは電気屋さんか?工務店か?など、滅多に起こることのないトラブルなので迷いがち。
浴室乾燥機は「ガス」を使用するのが主なので、関東であれば「東京ガス」、関西であれば関西ガスの「ガス機器修理サービス」に依頼すれば対応してくれます。
東京ガスの修理サービスに依頼する場合、出張作業料や部品交換が必要な場合は、部品代金がかかります。
また、派遣先に駐車スペースがない場合はコインパーキング代が別途必要な場合もあります。
私が依頼した際に派遣された修理担当者さんは、東京ガスの制服を着た東京ガスグループの技術者さんでした。
東京ガスのリフォームサービスでは東京ガスの社員さんではなく下請け会社さんが来られますが、修理サービスは東京ガスの社員さんのようで安心感がありました。
故障の原因は「浴室乾燥機内の電子基板の熱トラブル」だった。
東京ガスの修理受付電話番号に電話し、修理を依頼。秋から冬の時期は修理の依頼が多く繁忙期ということで、電話した日から4日後に来て貰えることになりました。
そして修理日当日、「東京ガスライフバル」の修理担当者さんが訪宅。
さっそく浴室乾燥機の状態をチェックしてもらいました。
浴室乾燥機本体と浴室の天井の開口部を開き、5分ほどのチェックを経て「おそらく浴室乾燥機本体の基盤に問題があると思います」とのこと。
予約時に「浴室乾燥機の操作パネル自体の電源がつかない」ということを伝えていたこともあり、「故障の原因と考えられる電子基板の交換部品を持って来ていますが、基盤を交換されるか、本体ごと新調されるかのいずれかになりますね。」ということでした。
電子基板は約30,000円。
本体を新調する場合、安いものなら5万円程度でも新調可能ですが自宅の浴室にフィットする機種は10万円以上するものばかり。
新品にすれば電子基板以外のトラブルもしばらく心配不要になりますが、電子基板のみ交換する場合は電子基板以外のトラブルがすぐに発生する可能性も考えられます。
悩んだ挙句、今回は電子基板の交換を選択。
予め新しい電子基板を用意していただいていたこともあり、すぐに作業を開始していただきました。
新しい電子基板と交換した古い電子基板を見てみると、半導体をカバーしている部分が茶色く変色していることが分かりました。
浴室乾燥機の電子基板は、常々高温にさらされるため電子基盤(コンピュータのCPU)にダメージが加わり、経年とともに故障する、という説明を受けました。
浴室乾燥機のフィルターを定期的に掃除しないと、ほこりなどが蓄積し、本体内に熱が蓄積しやすくなることも故障の一因になります。
定期的に掃除したり、メンテナンスすることは大きな出費を避けるためにも必要だということがわかります。
修理作業時間の目安
今回の「電子基盤の交換」の作業時間は、状態の検査から修理完了まで約1時間で完了して貰えました。
基盤や修理箇所が多い場合は、さらに時間が必要だったのかもしれませんが、担当者さんの手際の良さも手伝ってか非常に短時間で終了。
無事に「操作パネル」が操作できることを確認。
動作も確認でき、あっという間に使用可能な状態に復旧してもらえました。
浴室乾燥機の修理費用はいくらかかった?
今回のような「電子基板の故障による浴室乾燥機の修理」の費用は、下記の通りです。
電子基板の代金 … 約32,000円
修理基本料(出張費・故障診断料)… 4,400円(税込)
駐車場料金… 約500円
合計 約37,000円
今回は電子基板の交換のみで無事に浴室乾燥機が直りましたが、故障個所や故障原因が異なる場合はこれ以上の修理費用が掛かる場合もありますし、逆にもっと安く済む可能性もあります。
ちなみに、東京ガスライフバルの修理担当者さんが訪宅し、故障検査をしてもらうだけで修理基本料はかかります。
仮に本体検査後、正式に修理を依頼しない場合でも修理基本料金はかかってしまうので、あらかじめ理解しておきましょう。
なるべく早く普段の生活に戻るためにも、修理を依頼する際に状況を詳しく伝えておくのがおすすめです。
詳細を伝えておけば、今回のように修理に必要な部品を予め用意して貰える場合があるためです。
また、交換部品がないことも多いらしく、検査日当日中に直らない場合もあるとのこと。
支払いは現金・クレジットカードでの清算が可能です。
まとめ
浴室乾燥機は電気だけで動作していると理解している人も多いと思いますが、実はガスを使用しています。
電気を契約している状態でも、ガスを開栓しないと浴室乾燥機は使用できません。
「浴室乾燥機が壊れたらどこに修理を依頼したらよいの?」と悩んでしまいがちですが、まずは東京ガス(各地域管轄のガス業者)のガス機器の修理サービスに相談するのがおすすめです。
浴室乾燥機だけでなく、ガスを使用して動作する機器は10年から15年くらいが寿命と言われています。
築10年程度の中古物件を購入した場合は、浴室乾燥機の寿命が迫っている可能性もあります。
購入から6~10年ほどが経過した浴室乾燥機が故障した…という場合は、「耐用年数・寿命」の限界と判断すべきかもしれません。
- 浴室乾燥機の修理は東京ガス(各地域管轄のガス会社)の修理サービスに相談するのがおすすめ
- 築8~15年のマンションや戸建てを購入する場合、ガス機器の製造年をチェックしておく
- 1週間~1か月に1度は定期的にフィルター掃除をする