引越しの際、「必要なものはすべて荷造りした!」と思っていても、引っ越し先に到着して初めて忘れ物に気づくこともあります。
新居に到着してから「あれがない!これもない!」とトラブルになる前に、荷造りするときには「持っていく荷物リスト」でチェックするのがおすすめです。
また、荷造りする前に持っていく荷物リストチェックしておくと、「処分するもの」と「持っていくもの」を整理できるメリットもあります。
引越し業者に見積りをしてもらう前に、持っていく荷物を最小限にしておけば引っ越し費用も安くなりますし、引越し作業も円滑に進められます。
荷物の積み忘れ防止のためだけでなく、費用を安く済ませるために下記のチェックリストを活用してみてください。
一般的な世帯の引越し荷物チェックリスト表
一般的な家庭の荷物リストを部屋・カテゴリ別にリストアップしていきます。
リビング
- テレビ
- HDDレコーダー
- 食卓・テーブル
- ソファ
- カーペット・ラグマット
- マガジンラック
- 棚
- クッション
- 観葉植物
- 加湿器
- 除湿機
- 暖房器具
- 配線コード類
- カーテン
- 照明器具・間接照明機器
- 無線LAN・wi-fi機器
- ホームスピーカー(Amazon Echo・HomePod など)
キッチン
- 冷蔵庫
- 電子レンジ・オーブン
- 炊飯器
- 炊飯器台
- 食器棚
- ホットプレート
- ボンベ式ガスコンロ
- 調理器具(包丁・フライ返し・ピーラーなど)
- 食器
- グラス・コップ
- 鍋・フライパン
- ゴミ箱
一人部屋・書斎
- 作業机・PCデスク
- 仕事に関連する器具・道具
- デスク照明
- 本棚
- 本
- オーディオ機器
- パソコン・ディスプレイ
- パソコン機器(ACアダプタ・ハードディスク・コード類)
- プリンター
- CD・DVD・Bru-ray
- ゲーム機・ゲーム端末
- タブレット端末
- ビデオカメラ・デジカメ
- モバイル・携帯電話機器
- タンス・洋服収納棚
- 衣服(肌着・下着)
- 衣服(アウター類)
- 服飾小物
- 子供の衣服
- 子供のおもちゃ
- 楽器・趣味に関するアイテム
玄関
- 下駄箱
- 靴(革靴・スニーカー・上履き・スリッパ・サンダルなど)
- 靴ベラ
- シューケアアイテム(靴のクリーム・靴のクロスなど)
お風呂・水回り
- 洗濯機・乾燥機
- 洗濯カゴ
- ドライヤー
- 電動歯ブラシ
- サニタリー類
- ヘアケアアイテム・整髪料
- バスタオル・タオル
- 入浴剤・バスソルト
ガレージ・倉庫
- 自転車
- スポーツ用品(ゴルフクラブ・野球のグローブ・サッカーボールなど)
- カー用品(タイヤ)
- ベビーカー
- チャイルドシート
- 子供の遊具
- キャンプ用品
その他
- 保険証券などの契約書類
- 税務署類・領収書など
- 仕事に関する重要書類
- 記念の品(アルバムや写真)
引っ越し業者には任せず自分で運ぶもの
- 印鑑・通帳などの貴重品
- 時計・貴金属など
以上が主な「荷物リスト」です。
引越し荷物リストのテンプレート
プリントアウトして利用できる「引越し荷物チェックリスト」のテンプレートは下記からダウンロードできます。
プリントアウトして利用できるので是非活用してみてください。
「引っ越しで持っていくもの」と「処分するもの」を判断する基準
今の家にあるものを、何から何まですべてを新居に持っていきたい!というのも良いですが、その場合は持っていく荷物も多くなり、費用も高くなる可能性もあります。
また、荷物の数が多いほど梱包・荷ほどきの手間が増えるので、引越しの手間をなるべく減らしたい場合は「持っていくもの」と「処分するもの」を予め決めておき、引越し日当日(旧居の明け渡し日)までに処分しておくのがおすすめです。
処分するものを判断する基準はいくつかあります。
食品・調味料は引越し日まで使い切る。残っても処分する。
醤油や油、ソース、ケチャップ、味噌などの水分を含む調味料は、しっかり梱包したとしても何らかの衝撃で漏れ出してしまう可能性もあります。
他の荷物に影響が出てしまうと逆に高い代償を払うことになるかもしれないので、食品・飲料(水分を含むものは特に)引越し日までに使い切るようにして、使い切れなかった場合は思い切って処分しましょう。
ドラッグストアで買える消耗品・日用品は処分する
ティッシュやトイレットペーパー、掃除用品などの消耗品は転居先近くのドラッグストアで買い直せばOK。
もったいないからといって引っ越し荷物を増やしてしまうと、逆に引越し費用が高くついてしまう可能性も。
引越しする予定が決まったら、引越し当日までに使い切れる分だけを買うようにして新居には持っていなかないようにするのがおすすめです。
ドラッグストアなどでは買えない、特別なバスソルトや入浴剤などは持っていく荷物リストに入れてもよいと思いますが、一般的なドラッグストアで買えるものに関しては「使い切る」「思い切って処分する」と区分けしてしまいましょう。
処分するものが決まったら、まずは粗大ゴミの対応から
引越しを機に家具や家電を処分する際には、各自治体が指定している「粗大ごみの日」を引越し日が決定するまでにチェックしておくのが重要です。
多くの自治体が、2週間以上前に事前予約が必要な場合がほとんどなので、引越し当日に「これも捨てたい!」と思っても処分できません。
そんなことにならないように、処分するものは予めリストアップしておき、引越し日までの事前に処分しておくのがおすすめです。
粗大ゴミの日程に合わせられない場合は、不用品回収会社に依頼すれば数日・最短で当日に引き取りに来てくれる会社もあります。
ただし、自治体よりも高額だったり、良くない業者もいるので注意が必要です。
やはりスケジュールを上手に調整して、自治体の粗大ゴミ回収を利用するのが安心。
引越しの際の物の処分を順序良くこなすために、下記のスケジュール感をもって動くのがおすすめです。
- 引越し日を決定
- 持っていくものを選定
- 引越し業者に見積りを依頼・引越し日の日程を決める
- 粗大ごみを出せる日を確認。処分するものを出す
- 粗大ごみの日程が合わない場合は、不用品引き取り業者を予約
- 不用品を処分
- 引越し日数日前・荷造りする
- 引越し当日・持っていく荷物を積み込む
- 新居で荷ほどきして終了
粗大ゴミを出すときには、処分するものによってそれぞれ異なる処分費用が掛かります。
自治体によって品目ごとの処分費用は異なりますが、1つにつき数百円から1000円程度で処分が可能です。
一方、不用品廃品業者に依頼すると、1つにつき1000円以上かかる場合や、冷蔵庫などを処分する場合はリサイクル料として3,000円以上かかります。大きさによっても異なるので使っている冷蔵庫のサイズをチェックして費用を確認しましょう。
積み残し・忘れ物がないようにするプロの技・コツ
引越し業者に任せても、「あれどこ行った?」と物が紛失することも少なくありません。
積み忘れてしまったのか、それとも引越し業者のトラックに乗せたままで降ろし忘れたのか、いずれにしても戻ってくる可能性がかなり低いです。
荷物を紛失しないために、
- 段ボールの側面、または上面に1つずつ番号をメモする
- 段ボールに入れないものにも、番号を振る
- 全ての荷物の個数を把握する
この3つを徹底すれば、積み下ろし時に運んだ荷物の個数で漏れをチェックできます。
また、なるべく段ボールの側面には、入っているものを書き込むのも大事です。
ここ数年、アート引越しセンターさんは、荷物の段ボールに番号を振り、チェック表を付けて積み忘れ・降ろし忘れがないように対策しています。
特に都道府県をまたぐ引越しの場合は、段ボール一つ一つに「行先・番号」のシールを貼り、紛失防止対策をしてくれています。
荷物の個数を把握したり、自分でチェック表を書かなくても、引っ越し業者さんが管理してくれる業者も増えていますが、スタッフさんも人間です。全くミスが起きないとも限りません。
ダブルチェックの意味も込めて、
- 自分でも番号を振って段ボールに油性マジックで番号を書いておく
- ガムテープに番号を書いて張り付ける
など、できる限りの対策をしましょう。
ちなみに「OAデスクのパーツや脚の部分」など、段ボールに入れられない棒状の物は、搬出・搬入を経て、しばしば紛失する事例もあります。
紛失を避けるためにも結束バンドなどを利用して、可能な限り1束にまとめ、番号を張っておくと積み忘れされにくいのでおすすめです。
引越しの際に重要なこと
引越しの際、「今所持しているものを全部持って行きたい」と思う人がほとんどですが、「処分できるものは処分して、なるべく荷物を減らす」ということに徹底すれば、必然と積み残しや忘れ物も減ります。
荷物リストで、持っていくものをチェックするのと同時に、「運ぶ運賃よりも、新居で買いなおした方が安いかも?」と判断することも重要です。
新生活を気持ちよく始めるためにも、しっかり計画を立てて上手な引越しを進めましょう!
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